ニッチなところでご好評頂いてる膝の再生医療について。
(プロテインの記事よりアクセスが多い。笑)
昨年末の注射のことは時々触れていますが、
3ヶ月検診後に記事を投稿しようと準備していました。
ところが先日、自転車で転けて悪い方の左膝を負傷したので少し様子見。T_T
関節内部の損傷と外傷は別物のようなので
気を取り直して現時点のリアルを書きたいと思います。
最初に申し上げます。長文です。
変形性膝関節症
43歳の時、変形性膝関節症と判明してもうすぐ5年。
膝関節の軟骨が何らかの原因で変形する症状です。
「え!それって年配の方がなる症状じゃないの?」とよく言われます。
はい、そうです。一般的には。
若くして(中年ですが発症者の中では若い)発症する場合
運動や体重による過負荷だったり遺伝子による可能性もあるそうです。
体験した治療
・スポーツ整形外科のリハビリ
・整体
・PRP-FD(再生医療)
・ヒアルロン酸
・PRP APS療法(再生医療)
上記が今まで順を追って経験した治療や施術です。
程度は違えど全て効果はありました。
再生医療は保存療法と手術という最終手段の間に位置する切り札。
私は手術をするレベルまで悪化していませんが
放置していると痛みが発生し、膝の曲げ伸ばしに制限が出てきます。
運動はもちろん、日常生活にも影響するようになります。
軟骨の変形を食い止める手っ取り早い延命措置は運動の制限。
運動が趣味の私には辛すぎる選択です。
再生医療という選択
再生医療はまだ分かっていない事が多く効果が出るかどうかは賭け。
しかも私の症状に適切な治療法は保険適用外なので高額です。
2021年7月、思い切ってPRP-FD注射を打ちました。
効果は絶大で、快適な身体を手に入れましたが
15ヶ月ほどで効果が薄れました。
※効果にはかなり個人差があるようです。
1回のPRP注射でもっと長期間持たせる人も居るようですが、おそらく痛みゼロでは無いはず。
効果の持続には期限があると言われています。
PRPで完全に治るわけではない。
快適を維持するには
治療を継続する必要がある。
私がPRPを経験して新たに明確に持った考え。
もちろん、保存療法などに切り替える選択もあります。
昨年末、2度目のPRPに至りました。
ネガティブには考えていません。
効果が出た場合、膝が悪いことなんて完全に忘れてしまうのですから。
保険診療で受けられる保存療法の代表、ヒアルロン酸注射で効果が出ないと
諦めてしまう人が大多数ですがその先のステップは存在します。
2度目の再生医療(PRP)
1度目のPRPを受けたクリニックが割高だったことが分かったので
事前に調べて備えていました。
カウンセリングを受けるにあたって年表形式で経過をまとめて医師に提出しました。
※クリックで拡大します。
2021年6月28日にセカンドオピニオンをお願いした病院で
2回目の治療をお願いすることにしました。
PRP?幹細胞治療?
私の再生医療体験はPRPの話。
幹細胞治療というものもあります。
PRPよりもダイレクトな修復効果が期待出来ると言われています。
未体験なのでお伝えすることは出来ませんが
唯一私が知る方で膝の幹細胞治療をされたスポーツインストラクターさんは3年以上効果が持続しています。
その方は、片膝は幹細胞治療、もう片膝はPRP-FDを受けたくらい
元々かなり重症だったので、今動けてることが奇跡に近いと思います。
動いた後はどうしても痛みは出るのでケアは欠かせないとのことでした。
PRPって? 幹細胞治療って?
ですよね。 超ザックリですが
PRPは多血小板血漿のことを言い、自分の血液の中にある、
修復作用のある成長因子の働きを利用する方法。
(傷を治すかさぶたを作る血小板の働き)
幹細胞治療は自身の脂肪を少量採取して、その中の幹細胞を培養後、注入。
修復・再生の機能を患部に直接働きかける治療。
PRPの成長因子は炎症の修復のために様々な細胞を患部に呼び寄せます。
その中に幹細胞が多く含まれていると修復効果が高くなると言われています。
幹細胞だけをダイレクトに注入する方が効率が良いのは想像が付きます。
しかし、恐ろしく高額です!
痛みに対してはPRPの方が即効性があるという説もあるので
もうこれは自身の考えをまとめて判断すべきかなと思います。
APS療法
今回私は複数の種類があるPRPの中からAPS療法を選びました。
次世代のPRPと呼ばれていて、より関節治療に特化した注射です。
選んだ理由
幹細胞治療とかなり悩みましたがAPS療法にした理由
・まだ最悪の状態ではない(と思っている)
・最初のPRP-FDで効果があった
APS療法の効果も期待できる
・持続期間
APS療法は幹細胞治療より多くのデータがあり
効果が出たら持続期間が長いと分かっている(平均2年)
・値段
高い(30万円)ですが、幹細胞の半額。
幹細胞はクリニックによっては100万円以上
場合によっては200万円のところもあります。
高いけれど持続期間がAPS療法と同じくらいの例があるとか。
最初に打ったPRP-FDが29万円でした。
1万円の差でAPSの方がパフォーマンスが高いのでは思いました。
実際にAPS療法を体験した感想
注射直後
驚いたのが、効果が出るのが早いこと。
そもそもヒアルロン酸注射の効果が出ている状態で打ったので膝の痛みは殆どない状態でした。
ヒアルロン酸の効果が切れるのでは?という時も何も感じず、
スムーズにバトンタッチ出来たのではないかと思います。
そして、ヒアルロン酸では取れなかった膝のやや肥大していた状態が落ち着きました。
これはPRPの修復効果だと思います。
PRP-FDも即効性がありましたが、運動すると膝が少し腫れたりする状態が2〜3ヶ月ありました。
それが今回のAPS療法では最初の月からありませんでした。
1ヶ月検診
膝が腫れたりすることが無かったと書いたばかりですが
検診では先生が冷静に膝を診て「左のほうが大きいですね。」と。
うん、そんな気がする。全然痛くないけど。
膝の中では何かしらの炎症と戦ってるようです。
調子が良いからと言って思い切り動くのではなく冷静に判断しようと改めて言い聞かせました。
病院お勧めの簡単な運動をサボりがちだったのでそれもちゃんとやるように改めました。
3ヶ月検診
日々のルーティーンの運動は全て問題ない状態になりました。
しっかり膝は屈曲できるし、全く痛くないです。
時々この動きは入念にやると良くなさそうというのは存在しますが、その頻度は激減。
イレギュラーで運動の予定を追加すると、まだ無理があるかなぁと感じるのですが
私が慎重になりすぎている部分もあります。
でも、気を付けるに越したことはないです。
1ヶ月検診で指摘された左膝の大きさは、
少し水は多いらしいですが前回よりは減っているそうです。
炎症がゼロではないということですね。
PRP-FDとAPSの違い
2種類のPRPを体験して、効果のレベルは人それぞれだと思うのですが
私の場合、APSの方が効果を実感するのがだいぶ早いと思いました。
PRP-FDのピークは私の場合、10ヶ月後くらいに到達しました。
APSのピークはまだ分かりませんが、3ヶ月経った現在、
既にPRP-FDのピーク時と同じくらい、いやそれ以上の調子の良さです。
ピークに到達したのかもしれません。
あとは何より持続期間ですね。
これはずっと持続して欲しいので報告はずーーーっと後になることを祈りたいです(笑)
とりあえず、PRP-FDもAPS療法も私にはマッチしたということになります。
もし、初めて治療をされる方で、どちらにするか迷っているのであれば
APSの方が良いのではないかな?というのが私の考えです。
効果の程度や持続期間のデータ的にもコスパは良いと思います。
今後の検診
PRP-FDを打った医院では6ヶ月検診が最後でした。
今回の病院は1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、1年。
1年経過時に再度MRIを撮ります。
再生医療は長い付き合いになるはず。
節目に状態を確認して今後どうすべきか医師に相談する機会は重要。
再生医療の研究に明るい医師であれば新しい知識を持った上で提案があるはず。
私の治療データも病院へ蓄積されて何かのお役に立てるかもしれません。
今後の展望
今の効果が切れてしまったら、次は幹細胞治療になるのかなと思っています。
2年後、3年後、まだ効果が持続していて欲しいなぁ。
APSが膝の修復をいっぱいしてくれてたら最高なんだけどなぁ。
そのタイミングには今より更に体験者が増えて
判断材料が揃うのではないかと想像しています。
しかし、本当にお金がかかります。
自分自身が元気なうちはお金の使い方の選択があるはず。
旅行をちょっと我慢すればいいかなと思っています。
膝貯金をして、自分が腑に落ちるQOLを保ち、
健やかな日々を送れるようにしたいです。
ああ、早く保険適用を〜〜〜T_T
そしたら、胸を張って皆さんにお勧めします。
今でも超お勧めですが、気軽にやれるものではないと思うので。