7月にPRP療法によって左膝を治療しました。
まだあまり一般的ではない再生医療(保険適用外)
PRPや幹細胞は関節の治療だけではなく、美容皮膚科のアンチエイジング治療でも聞いたことがある人も居るのではと思います。
長くなるので先に書きます。
私は驚くくらい効果があり、やって良かったです。
数年前の左膝に戻ったのではと思うくらい調子が良いです。
気になることがある方にはひとつの選択肢としてお勧め出来ます!
私と同じ変形性膝関節症になる方は世界人口の10%らしいです。
医療に関して完全な素人ですし未だ分からない事も多い治療法なので断定的表現は避けます。
私の実体験のアウトプットがどこかでお役に立てることがあればと思い記録します。
リノベ記事と同じノリです。
では、マニアックな長文の始まりです。目次がひどい(笑)
最初に
発症時の症状
3年前、階段の昇降や坂道(特に降り)で左膝は痛かったけれど普通に生活していました。
椅子に座る時は少し痛く、正座は無理。
激しい運動で膝に負荷がかかる時は痛いので切り返しが必要な機敏な動きは出来なくなっていました。
望む回復レベル
ダンスや運動が好きです。
ある程度楽めるレベルへ戻したい。QOLのためにも。
アスリートではないけれど運動が日常と切り離されることは考えられず
このままだと運動制限と悪化を引き伸ばす行為の繰り返しと思ったので治療を選択。
治療と症状の経緯
スポーツ整形外科
2018年6月
スポーツクラブの激しいプログラムで痛みに襲われ、左膝に水が溜まる
スポーツ整形外科のCT画像にて
軟骨の擦り減りの指摘、変形性膝関節症と診断
軟骨は一度擦り減ると再生しないがリハビリで寛解を目指す
→理学療法士によるリハビリ開始
2018年12月
経過良好、リハビリ終了
2019年2月末
左膝に違和感(水は溜まらず)スポーツ整形外科へ
→理学療法士によるリハビリ再開
2019年5月5日
復調し始めたがストレッチ中に突然膝が曲がらなくなる
今までと違う症状でしたが処置が同様で不安
また1年かかるのかな?途方に暮れそうなので違う方法も模索
整体デビュー
2019年6月30日
近所の整体院へ
施術は痛いけど即効性が凄い!今までにない快調!
整体は定期的に通うようになりました。
2年間、左膝は痛むこともありましたが運動は続けられて以前ほどの不調にならなくなりました。
そもそも左膝を痛めた原因は他の箇所にもあり
10年前から痛む右股関節周辺も同時に調整してもらっていました。
左膝よりも右下半身の調整が増えて全身整えようと前向きだったのですが・・・
2021年6月13日
突然左膝に水が溜まるT_T 原因不明
整形外科で水を抜いたら血混じり
膝関節症(再生医療)専門医へ
整体師さんに相談
水が溜まって血混じりだったことを報告。
血混じりだと靭帯損傷の可能性も考えられ正確な診断はMRIの必要があるとのこと。
私自身これは整形外科の領域と思ったので膝関節治療に関して調べ始めていました。
MRIが直ぐに撮れる膝関節症の病院Aへ連絡。
その時はAしか検索でヒットしませんでした。
MRI画像診断
Aにて大きな軟骨の擦り減りはあまりないが半月板が少し損傷していると診断。
心配していた靭帯は問題なし。
軽いけれど、変形性膝関節症であることは間違いなく、
炎症や痛みと隣り合わせだし、膝の弱さに自覚あり。
再生医療を勧められる
再生医療は若いうちに行うほど効果が出やすいので早めに受診したことは大正解。
(若くないですが更に年配の方の受診が多く症状はもっと深刻な事が多いそうです)
効果はそれぞれ差がありますが、今後必ず悪化するので治療を勧めますとのこと。
高額でしたが最初の不調から3年・・・気が滅入っていたこともあり、
その場で治療を決断。注射のための採血をしてもらう。
AではPRP-FD注射を3回打つことを強く勧められました。
1回でも効果が出る人は居るが、3回打つとより効果が出るという論文があるそう。
その日は採血のみで、3週間後の注射の日までに1回で終了するのか3回打つのか決める必要がありました。
最初に3回でお願いすると割引されます。とても悩みました。
PRPとは
PRP注射
再生医療の代表的なものでPRP注射というものがあります。
PRP=Platelet Rich Plasma=多血症板血漿
自身の血液を遠心分離機にかけて血小板を抽出したものを注射します。
血小板=かさぶた 傷を治すアレです。
修復促進する成長因子の働きを傷んだ組織に注入します。
一度擦り減ったら戻ることはない軟骨に自己治癒力を。
軟骨が再生されるわけではないですが、傷付いた関節内を修復する作用があり関節の環境を整える働きをします。
その効果は関節痛を抑える時によく行われるヒアルロン注射とは異なり、持続性があります。
注射は自分の血液なので副作用が出る心配がなく安全です。
入院不要で注射後の行動制限もありません。
PRP-FD注射
私が打ったPRP-FDの「FD」はフリーズドライ。
採血した血液は専門機関へ送られてフリーズドライするので注射まで3週間待つ必要がありました。
フリーズドライさせることで更に良い効果があるという話でしたが、そうでもないという論者が多いことを後から知りました。
PRP注射の方がメジャーで、そちらは遠心分離機の設備のある病院で採血即日に注入出来ます。
フレッシュな方が良いんだとか・・・確かにそんな気はする。
一度頭を冷やす
経験者の話を聞く
注射を待っている期間にスポーツクラブへ行ったら
(膝は水を抜いたので負荷をかけない運動は可能でした)
膝再生医療経験者のインストラクターさんに遭遇。
コロナ禍でタイミングが合わず、久しぶりでした。ずっと会いたかった!
彼女は私よりもだいぶ深刻な症状で靭帯もほぼ断絶している状態でした。
体を動かす仕事なので手術による長期休暇はハイリスク。
PRP-FD注射と幹細胞治療をして仕事に復帰してガンガン身体を動かしてました。
PRP-FD注射で上に書いたことの一部はイントラさんから聞いて調べたりしたことです。
私が安易に契約をしたので、もっと調べなきゃダメだよ!と叱られたのでした。
値段も然り。どうやらもっと安く提供している所が多いと知る。
セカンドオピニオンへ
そもそも注射3回打つ必要があるのだろうか。
3回分(割引でも70万円!)支払うのはキツイ。
MRI画像データを持ってイントラさんに聞いた病院Bも行ってみました。
既に注射1回目のお金はAに払ったけれど、
2回目以降が必要なようであれば他所でもいいのではと思って。
Bにて、私の症状は初期なので注射自体勧めない場合もあると言われました。
こんなに痛んだりするのに耐えるの?と驚きましたが。
先生の主観はいかがですか?と聞いたら
「注射は1回で様子を見て十分だと思いますよ。そしてPRP-FDではなくてPRPが良いと思います。
それより、右股関節の痛みが気になるならMRIを手配しましょうか?」と。
(右股関節は10年前からずっと違和感を抱えていました)
色々話が早かったです。
因みに、PRP-FDを打った後にPRP注射を打つことは問題ないそうです。
股関節は異常が見当たらず仙腸関節炎と判明。治療を幾つか提案してもらいました。
リハビリに力を入れている整形外科Cの紹介状を書いて頂きました。
Bでは治療をしなかったので1銭も請求されず。(MRIは別機関)
何!?この差は!!先生が神々しかったです。
その後、仙腸関節炎のことは以前の記事になります。
仙腸関節炎のリハビリをCにて同時進行することになったのですが、それはそれ。
Cでも左膝MRIを診てくれて(うっかりサードオピニオン)
注射1回で十分でしょ!とのこと。
いざ注射
PRP-FD注射を打つ
2021年7月11日
やっとこの話に辿り着いた。長いぞ・・・離脱者大多数(笑)
注射は痛くないと聞いていたのですが、今まで打ったどの注射より痛くてびっくり!
何ゴト?先生も痛がる私を見て目が点になっていました。
イントラさんのアドバイスで、注射後は成分を落ち着かせるために動いていいと言われても20分くらい動かない方がいいよ!と聞いていたのですが、
打ち終わった瞬間「じゃ、帰る準備して頂いて構いませんよ。」と言われました。
それより痛過ぎて動けず、暫く横にならせてもらいました。
直後の経過
注射後2日間は痛みが残り、膝は腫れて曲げ辛かったです。
ロキソニンを処方されましたが、耐えられる範囲なので飲みませんでした。
3日後からスッキリして来て痛みは全くなく、普通に調子いいかも?と思うように。
1週間後から運動を始めました。
1ヶ月検診
運動の翌日、膝に多少の痛みが出ることがあると話すと
成分が落ち着くまで注射後3ヶ月くらいは脚にフォーカスしたトレーニングを自粛した方が
効果がしっかり出ると思うので大人しくしましょうと言われる。
注射2回目以降の必要に迫られますよ!と。それだけは嫌だ(笑)
ウエイトトレーニングはやっていませんでしたが、自重スクワットは時折やっていたので
やめて大人しくしました。(週1のスポーツクラブのダンスはOKとのことだったので継続)
3ヶ月検診(最終検診)
仙腸関節からの派生で右膝が痛くなることがある日々ですが
注射をした左膝は炎症することがなくなり、嘘みたいに元気に!
脚への負荷を自粛してしばらく経って確信、膝がしっかりと固まって力強くなった感覚があります。
水が溜まりかけてぶよっとすることがよくあったのですが、タイトなフォルムを保つようになりました。
以前は正座するのが怖かったけれど、柔軟性も取り戻しました。(ただ、右膝は正座すると痛い、そして水が溜まっているという残念な状態)
色んな方向に曲げたり触診を受けましたが、もう大丈夫!ということでめでたく治療完了を言い渡されました。
注射1回で大丈夫だった!良かった!
すかさず右膝も検査しますか?と聞かれる(笑)
ですよね・・・でも、様子を見て検討します。
片膝の治療をする人は行く行く両膝というパターンが多いのだそうです。
効果に関する認識
仙腸関節炎のリハビリはCで複数の理学療法士さんに診てもらいますが皆さんPRPの話に興味津々です。
実際に経験者と会うことは少なく、私のように効果が明確なケースは珍しいと言います。
せっかく高いお金を払っても一か八かだとかなりの賭けですよね。
私は勢いでしたがラッキーだったのかも知れません。
高かったけれど(30万円!)治療の効果には大変満足しております。
イントラさんも私と同じで効果が出たケース。
注射翌日からかなり動けるレベルだったそうで、靭帯も再生している箇所があるそうです!
(おそらくこれは幹細胞という更にハイレベルの治療を受けたからだと思います)
まだ症例データが少ないのでどんな効果がもたらされるか詳細は明らかではないですが
良い方向へ行っている人は沢山いると思います。
仙腸関節炎のリハビリでやたら反応が良いと笑われる私ですが
理学療法士さん曰く、運動習慣のある人の方が作用するとのことでした。
再生医療もそうなのかも知れないです。
身体に良いこといっぱいあるから運動はやめられない。でも程々に(笑)
いっぱい書きましたが、お伝えしたいこと
ご自身のことを大切にしてください
膝が痛くて水が溜まることが頻繁にある場合、変形性膝関節症の可能性があります。
激しい負荷をかけなければ悪化は遅延できますが時々様子を見てあげてください。
軟骨は再生しない一生の宝物です。
選択肢は様々
もちろん何が何でも再生医療という考えではありません。選択肢のひとつです。
整体に通って2年
左:昨年10月/右:一年後、先月末
これじゃ分かりにくいな。というか色々気になりますね(笑)
私はX脚で外腿の筋肉がモリモリ発達した体型。
外腿に過剰な力が入って膝を引っ張り負担をかけて限界へ導いたようです。
運動制限しつつ常にモリモリのゴリゴリを時間をかけて解してもらっていたら
モリッとしていたのがだいぶ落ち着いて来たんです。
脚のシルエットがこんなに真っ直ぐになったことがないので驚きました。
再生医療との相乗効果もあるかもしれないですが
更に前、2年前の写真。モリッと感が分かりやすい(笑)
また膝を痛めることがあっても、コツコツやってもらった施術は以前よりも膝への負担を軽減してくれると思います。
今後は腿の表と裏をバランス良く使って動くように意識します。
あ、話が逸れて来た。
それぞれの治療に良さがあり、再生医療ではケア出来ないことがあると思うんです。
整体も整形外科のリハビリも効果を実感して来ました。
今も整体は全体を診てくれるので本当に頼りにしています。
価値観の落としどころが要
再生医療は保険適用外なので病院によって対応や値段がかなり違います。
私は治療がはまったので良かったですが、先ずは納得行くまで調べましょう!
MRI画像を撮ったら複数の医師と相談するのも有りです。
因みに、最近調べた中で底値は1回のPRP注射が2万円台で驚愕。
病院Aは最終検診へ行く際にホームページを見たら、初回の価格が半額になっていました。
値崩れが早くて驚いたと同時に、私の15万円 T_T と嘆いたのでした。
効果は人それぞれ違いますが、治療は早いに越したことはないそうです。
私の言葉ですが、細胞が若いうちに治療した方が効果が出やすい気がします。
現在効果が出ている私ですが、この効果は永遠ではなく、持続期間は不明。
注射によって軟骨が再生されているわけではないですし、再び注射が必要になる可能性も覚悟しています。
ただ、次回は金額のハードルが下がると断言できます(笑)
何かあった時、ブログを続けていれば記します!
再生医療は確実に広まる
実は私よりも弟がかなり膝が悪いので(両膝の靭帯損傷、片方は断絶)
次に会ったら適切な勧めが出来るようにしたいと思っています。
この効果が実感出来たらすごく嬉しいに決まってる!
なので、熱意は高いまま文章にしています。
母も肩の腱板が悪いのでPRPは効果があるかも。
こんな感じで結構身近に該当者が・・・
保険適用になるにはまだ時間がかかりそうですが、
確実に一般的になる日が近付いていて、幸せになれる人がたくさん居ると信じています。
長文(6000字 笑)失礼しました。
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